4tトラックの積載量はどこまで?|最大積載量の基礎から注意点までわかりやすく解説
4tトラックは物流や建設、配送業など幅広い業界で活躍する中型トラックの代表格です。
ただし、「4t」といっても必ず4トン積めるわけではないことをご存じでしょうか。
本記事では、4tトラックの基本的な仕組みや積載量の目安、過積載のリスク、そして積載効率を高める工夫まで、現場で役立つ知識をわかりやすく解説します。
目次
4tトラックとは何か?その意味と実際の積載能力

4tトラックは、一般的に中型トラックに分類されるクラスで、車両総重量が概ね7.5t以上11t未満の車両を指す呼び名です。
道路交通法上の中型自動車は「車両総重量7.5t以上11t未満」または「最大積載量4.5t以上6.5t未満」などの基準がありますが、現場ではこれらを「4tトラック」と呼ぶのが一般的です。
つまり「4tトラック」は法的な正式名称ではなく、業界で使われる通称であり、実際に積める量とは異なる点に注意が必要です。
4tトラックと呼ばれる根拠(車両区分と法令上の定義)
中型トラック(4tクラス)は、普通車よりも積載量が大きく、大型車ほどの運転資格を必要としないことから、中距離配送や建築資材輸送など幅広い用途で利用されています。
ただし、車両総重量が7.5tを超えるため中型免許が必要となります。
免許区分と車両サイズ・積載量のバランスから、最も汎用的なトラックカテゴリといえるでしょう。
最大積載量の計算方法「車両総重量 − 自重 − 乗員重量」とは
最大積載量は、以下の計算式で求められます。
最大積載量=車両総重量−車両重量(自重)−乗員重量
たとえば、車両総重量8,000kg・自重4,400kg・乗員150kgなら、最大積載量は3,450kg(約3.45t)です。
同じ4t車でも、架装やオプション装備によって自重が変化し、実際に積める重量は車両ごとに異なります。
「4tトラック=必ず4トン積める」わけではない理由
「4tトラック」と呼ばれていても、必ずしも4トン積めるわけではありません。
装備や車体構造の違いによって、自重が増え、積載量が減ることがあるためです。
代表的な要因は以下の通りです。
- パワーゲートやクレーンなどの架装装備
- アルミバンやウイング車など車体構造による重量増
- 冷凍車など断熱装備による重量増加
実務上の最大積載量は3.0〜4.5t程度の幅があり、ウイング車や冷凍車では3t前後まで落ちることも珍しくありません。
「4t」は区分名であって積載量ではない
4tトラックは、車両総重量クラスを表す呼称であり、実際の積載量は3t〜4.5t程度まで幅があります。
「4t=4トン積載可能」と思い込まず、車検証で実数を確認することが安全です。
4tトラックの実用的な積載量の目安と荷台寸法

同じ4tトラックでも、ボディタイプや荷台サイズによって実用積載量は異なります。
ここでは、代表的なボディタイプ別に積載目安を整理します。
荷台のサイズ・ボディタイプ別の特徴(平ボディ・ウイング・アルミバンなど)
| タイプ | 荷台寸法(長さ×幅×高さ) | 最大積載量目安 | 主な用途 |
| 平ボディ | 約4.3m×2.1m×0.4m | 約3.8〜4.5t | 建材・資材など汎用 |
| ウイング | 約6.2m×2.4m×2.3m | 約3.0〜3.5t | 雑貨・パレット輸送 |
| アルミバン | 約6.1m×2.3m×2.2m | 約2.8〜3.3t | 家電・家具・精密機器 |
ウイングやバンタイプは車体構造が重いため、積載量はやや少なめになる傾向です。
装備や仕様によって積載量が変わる要因
同じタイプでも装備の違いで積載量が変わります。
例として以下のような影響があります。
- パワーゲート付き:−200〜300kg
- クレーン付き:−400〜600kg
- 冷凍車仕様:−500kg前後
便利な装備ほど重量が増すため、用途とのバランスを見極めることが大切です。
ボディタイプと装備のバランスが積載量を左右する
実際にどれだけ積めるかは、車体タイプ+装備内容+走行条件によって決まります。
「積載量を重視するか」「機能性を優先するか」の判断が重要です。
積載量オーバーのリスクと法律上の注意点

過積載は法的にも厳しく規制されています。
罰則だけでなく、走行中の安全性にも大きく影響するため、必ず正しい積載管理を行いましょう。
過積載の定義と道路法・道路交通法での扱い
過積載とは、車検証に記載された最大積載量を超える行為です。
道路法では道路の損傷を防ぐ目的で、道路交通法では交通安全の観点からそれぞれ規制されています。
違反すると、超過割合に応じて違反点数・反則金が科され、悪質な場合は免許停止・罰金・懲役などの厳しい処分を受ける可能性もあります。
※罰則内容は法改正で変動するため、最新の基準は国土交通省・警察庁の公式情報を確認しましょう。
軸重・輪荷重の規定とバランスの重要性
荷物が偏ると、全体の積載量が制限内でも「軸重超過」になる場合があります。
これはブレーキ性能低下やハンドル操作不安定を引き起こすため、重心のバランスを取った積み方が不可欠です。
過積載は少しの油断が命取りに
「あと少しだけ」が違反の境目です。
積載管理を日常点検に取り入れ、安全と法令順守の両立を意識しましょう。
どこまで積めるか正しく把握するためのチェックリスト
積載量の限界を理解するには、感覚ではなくデータと点検が必要です。
車両総重量と自重の確認ポイント
車検証に記載されている「車両総重量」「車両重量」「最大積載量」を確認し、改造や装備追加後も実測で確認しておくと安心です。
とくに中古車は、過去の架装や部品交換で重量が変わっていることもあります。
荷物の重量・形状・重心を考慮した積み方
重い荷物は中央に、軽い荷物は上部や外側に配置するのが基本。
荷崩れ防止のため、ラッシングベルトや緩衝材を活用して安全を確保しましょう。
|積載量の管理は「感覚」から「数値」へ
積載量の把握は経験ではなくデータで行う時代です。
数値管理による積載計画が、事故防止と業務効率化を同時に実現します。
積載効率を最大化するコツ!積める量を増やす実践テクニック

積載効率を高めるには、法定上限を超えずに”実質的に多く積む”工夫がカギです。
荷物の配置と重心バランスで変わる「実質積載量」
荷物を中央に寄せ、重心を安定させるだけで、安定走行と積載効率が大幅に改善されます。
パレット積みに統一するなど、荷姿の最適化でも10%前後の効率化が可能です。
荷台カスタム・補助装置(ゲート・ラック)で積載性を向上させる方法
- アオリ延長ラックで長尺物の安定積載
- 軽量パワーゲートで自重を抑制
- 二段ラックで空間活用を最大化
こうした改善は安全性・作業性・効率性の三拍子をそろえて向上させます。
積み方の工夫が1トン分の価値を生む
積載効率は、「多く積む」ではなく「賢く積む」こと。
荷姿・重心・装備の工夫が、4tトラックの真価を最大限に引き出します。
まとめ:4tトラックの積載量を正しく理解し、安全に最大活用を

4tトラックは中型車の中でも特に汎用性が高く、業種を問わず使われる輸送の中心的存在です。
ただし、「4t」という呼称はあくまで区分の目安であり、実際の積載量は3t〜4.5tの範囲に幅がある点を理解しておきましょう。
- 過積載を避けて安全運行を維持
- 装備や荷姿の工夫で積載効率を高める
- 定期的に重量とバランスをチェック
この3点を意識すれば、コスト削減と安全性を両立したトラック運用が可能です。

